【ひとり深夜】

ちかごろ、深夜の散歩に出る事が多い。

人間も滅多にゐなければ、憎らしい燦々太陽も隠れてゐる。

けふは蜜柑色の猫と、瀕死の蝶々とに出逢ツた。

現在頂いてゐる役、蝶々を幻視せねば/させねばならないので、目の前に息も絶へ絶への蝶が偶然舞ひ降りたのは天啓かも知れないと夢想してしまふくらひには、僕もゆめみがちだ。

空が白みはぢめた。時間切れ。

蜜柑色の猫。此のあとすぐに消へた。
みちの真中にふらふらと落ちてきた。

毬子

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紅日毬子

紅日毬子 について

【紅日毬子--あかひまりこ】 舞台を中心に呼吸をする俳優 得意分野はひとり朗讀劇 虚飾集団廻天百眼 所属 艶かしき無邪氣 踊る座敷童

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